2020五輪マラソン・競歩開催地変更に札幌の市民ランナーがガチで思うこと…

決まってしまったみたいですね。

決まって「しまった」というのもなんですが、非常に複雑な思いです…

現在話題になっていることについて単なる一札幌市民ランナーとしてですが、思いを吐き出します。何とも複雑な気持ちです…

札幌市民としての感想

東京都都民及び東京開催を望み、準備してきた人達の心情はいかばかりかと思います。お察しします。

そして私個人としては札幌開催は望みませんし、今回の顛末はとても残念です。

勿論、一市民ランナーとして、自分の街を世界的なランナーが走るのは、心情的にワクワクするというのは否定しませんが。

札幌市(役所等)への批判はやめたげて

札幌が辞退?拒否?しなかったこともあり「札幌市が大儲け(漁夫の利?)」みたいな風潮がありますが、それはお門違いでしょう。

まず、(良いか悪いかは別として)北海道及び札幌市は基本国の言いなりです。何につけても。

国から言われたら考える前に「ハイ!喜んで!!」というのがルールみたいなもんです。

それは、特に北海道全域としての方が顕著ですが、広大な土地に人がまばらに住んでおり、更に一次産業以外の産業育成が進まなかったため、経済的に自立できず、国の”救命措置”がなければ、今すぐにでもサドンデス(財政破綻)なことと無関係ではありません。

昨今他の自治体では国とバチバチやりあう首長が目立ちますが、基本そんなことをする人はいない(できない)ということをまずは知ってください。

電話で怒鳴っても、その対応をする職員は心の中では「札幌開催反対」かもしれませんし、怒鳴られても市長以下全員「どうしようもない」のです。

札幌市は大儲けなのか?

そして、そもそも札幌は「大儲け」なんでしょうか?

これから費用負担の話が為されるようですが、北海道・札幌市の負担がゼロってことはないでしょう、多分。

仮に直接的な「お金」が出なくても、ボランティアに駆り出される市民や、の間利用できなくなる道路・宿泊施設・中止(延期)イベント等膨大な「負担」は発生するのです。

五輪時期の札幌はとても良い時期で、そもそも中心部のホテルが取りづらい(特に近年外国人が大挙してやってくるので)ので、マラソンによって観光客が増える!ってのも、正直増えすぎて迷惑という感想しか持ちません。

(そういう意味ではあの段階での市長の「光栄」発言は不用意すぎ😥市民を代表して東京開催を望んでいた方にお詫びいたします。うちの市長がすみません。)

勿論、五輪マラソンが行われた都市というのは「誇り」にはなるかもしれませんが、決定経緯もあり、果たしてどこまで誇ってよいものか分かりません…

唯一札幌市として喜ぶべきだったのは当初の「札幌ドームの有効活用」でしょうね。日ハム(おまけに嵐コンサートも)無き後の活用の弾みになればラッキーだったでしょうが、既にドーム発着案の可能性はほぼゼロのようですから、このメリットもないわけです。

北海道マラソンが盛り上がる?

某TV番組で、某北海道出身の元国会議員の人が、五輪開催で北海道マラソンが盛り上がる。そして冬季五輪にも弾みがつくみたいなことが言ってましたが、北海道出身というだけで現場のことを何も知らない考えない人の発言ですね。

まず、北海道マラソンですが、東京マラソンに比べれば人数も少ないですが、2万人程度が札幌市の中心部から郊外を走って戻ってくるイベントです。

毎年超人気で速攻締め切られます

杉村さんの言い方だと、不人気大会に人が集まるみたいな印象がありますが、全くそんなことありません。

じゃあ、五輪も行われたし(更に人気が出るし)、次から人数を10万人に増やしたら良いかと言うと、都市の規模(宿泊や交通機関)・警備やボランティアの人数等・道路封鎖時間等から、軽々しく言ってよいレベルの話でもないでしょう。

あと、札幌が冬季五輪を誘致しているのは事実ですが、札幌市民が全員賛成しているわけではありません。(東京五輪も決定前の市民調査だと他の候補都市に比べて、賛成の割合が極端に低かった記憶がありますが…)

そして、今回マラソン・競歩をやったら、冬季五輪が確約されるという裏取引等を疑う人がいますが、逆にそういう疑いを持たれる以上誘致は遠のいたと見るべきでは。

センスの欠片もない「札幌(コース)には何もない」

もっと酷いのはミヤネ屋ですね。真面目な話、もう彼(宮根誠司氏)には、日本の地方活性化とかそういう話題を論じる資格はないと思います。

根本的に、五輪のマラソンは「名所紹介」競技ではありません。自治体のPR動画を作るという話ではないのです。

発想が五輪を狂わせてるアメリカのTV局と一緒ですね。如何に良い画を撮って、視聴率を上げるか。それしか頭にないのでしょう。こういう人達は、選手が熱中症でフラフラになって悲劇のヒーロー・ヒロインになったら、嬉々として放送しますよ。視聴率上がるから。

そして人々が暮らす田舎には「何もない」と言ってしまうセンス。昭和の時代は正にそうでした。

都会には何でもある。田舎には何もない。実際人口の移動を見ても、その前提で社会が動いてきたんですから。

しかし、そうじゃない。田舎の緑とか、空気とか、特産品とか、伝統文化や風習とか、そういう物含めて大切なものが色々あるんだよ。ってのが、平成終盤そして令和の動きだと思ってますが、何といつもは行政や庶民の誤りを指摘して偉そうなこと言っている方がこのレベルの発言をするとは…

「大阪には通天閣とたこ焼き以外見るべきものはない」なんて誰かが言ったら、猛烈に怒りそうなのに。

まとめ

さて、東京開催支持の人から、北海道や札幌が非難されるケースが相次いでますが、正直札幌もある意味被害者です。札幌市民として返納できるなら返納します。

しかし、矛の向け先が違うのではないでしょうか?

そもそも現代のオリンピックのあり方や組織体制がもはや現実的とは言えないのが根本の原因でしょう。

(個人的には残念ですが)札幌に決まったというなら、選手のことを思うと、もう二転三転させてはならないでしょう。そして、東京の意志を継いで「2020東京オリンピックのマラソン・競歩」競技として成功させることが大切です。

もう時間もないし、日本の都市間で喧嘩している段階ではないですよ。

東京都のノウハウも拝借しながら一丸とならないと。

そういう意味では、都知事は「東京都の費用負担はしない」と明言し、それは合意されたようですが、東京都が持っている人的・情報的な有用リソースを北海道・札幌市に共有するのは妨げないで欲しいですね。

それこそ、ここまでの調査や実験の多大な苦労やコストが無駄になります。札幌は敵ではありません。(重ねてうちの市長の軽率な反応はお詫びしますが。)

そして、札幌市としては(従来の形であれば)冬季五輪の誘致はもうやめましょう。五輪で経済活性化は発展途上だから実現する幻想です。

また、ボブスレーとかリュージュとかのコースを作って、維持費に苦しみたいですか?(リュージュコースは札幌市藤野にありますが、五輪となるとそのまま使えるはずもなく。大幅改修というか多分また建て直すでしょ?)

それによくあるうたい文句子供達に夢と感動を!」ってんなら、子供に人気競技のチケット無料で配ってくださいよ。結局お金と運がない大多数の庶民は部屋の中でTV中継見ているだけなんですから。

五輪のあり方について個人的な思いはこちらにまとめてます。