人間の本来的(自然な)職業とは?原始回帰が想定する”職業”はこれだ!!

2019年10月21日

原始回帰という意味は、生活習慣(主に食・運動)を自然なものに戻すことです。「原始=自然=我々の体が本来的に想定している」という理解のもとに見直しを行うわけです。

取り組みの全体像を把握するためにも、我々の祖先がどうやって暮らしていたのか(いわば職業)をイメージする必要があります。

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さて、ヒトのご先祖様の職業とは?

そもそも、何時代のご先祖様?

生物の体や根本の仕組みは、短期間には変化しません

我々は有り余っているからといってプラスチックを消化して栄養とすることはできませんし、泳ぎが得意な人が日常を水の中で過ごしたとしても、エラ呼吸ができるようにはなりません。

何世代水の中で暮らし続ければ、エラ呼吸ができるようになるかは知りませんが、少なくとも100年や1000年の単位ではないことは明らかでしょう。(多少肌が水抵抗を受けないようなツルツルになったり、指の間に”水かき”的な皮膚ができることはあるかもしれませんが。まずは河童的な存在になるんでしょうか😅)

生物(の代謝や運動機能)が根本的に変化するには、数十万年~数百万年(あるいはもっと)かかると仮定すると、そういう時間単位で物事を見ていく必要があります。

(勿論、これに対する反論もあり、数百年レベルで生物の生態が大分変わった例もあるのですが、体の中のエネルギー代謝に関する仕組みは生物の根幹であり、ここはそう簡単には変わらないと考えます。)

そういう観点から考えると、直近のほんの数千年ではなくその前の数百万年を含めた期間が”我々”を形作っている時代であったといえるでしょう。なのでいわゆる学術的な”何時代”というのではなく、そこら辺のご先祖様がどのような生活をしていたのか?という観点から考えていきましょう。

”あり得ないこと”を除外していく

数十万年前の”ヒト”が何をしていたのか?それは分かりません(オイっ😉)

勿論今日でも日々研究者が発掘やその他のアプローチで解き明かそうとしていますが、「紀元前10万年のルーシー日記ブログ」とか「ルーシーの原始チャンネル」なんて親切できめ細かい記録なんてないですから、誰にも細かいことなんて分かりません。

しかし、”絶対無い”ことは、割とはっきりわかります

食べ物については、ファーストフードも、スナック菓子も、タピオカミルクティーもありません。というか一日三食食べられる保障もありません。

運動については、運動不足(運動不足=死でしょう)、結果にコミットするような親切なジム、短時間で疲労困憊してしまう競技や体(外敵にやられてしまいます)、こんなものありません。スマホもない、っていうか電話もないです。スマホで暇つぶしもできないので、ドングリ投げて遊んだりするしかありません。

こういう風に考えていくと、現代の我々の”当たり前”がほとんど消えていくことが分かると思います。

どうやって生き残るか?

上のようにあり得ないことを消していって、現代で再現したとしたら、「そこそこの広さの無人島で、外部からの援助無しで長期間生き残る」という一時期TVで流行ったシチュエーションが一応の想定となります。

皆さんはどうやって乗り切りますか?

1にも2にも考えなきゃならないのは”食料(水含む)の確保”です。コレさえできれば余程ヤバイ外敵や厳しい気候条件で無い限りは一応生き残れます。逆にいうとこれが出来ないと確実に死にます。

現代の我々の多くにとって「食」ってのは、生活のごく一部の要素に過ぎません。その他仕事、進学、近所付き合い、趣味サークル等々いろいろな大切なことや悩みの種はありますが、”原始”の世界では、これ以外に何かあるか?って位大きな要素だったのですね。

勿論、住居とか服とかも必要ですけど、ま、良い感じの洞穴とかあれ何とかなるでしょう(適当)

で、何をどうやって確保するか?まず、気づくのが「現代の我々の主食はほぼ手に入らない」ということです。多くの人間にとって主食と呼ばれるのは米やパンなどの炭水化物を加熱調理した物です

米や小麦を野生で見かけることはありますか?ごく限られた気候条件の下でなら自生するのかもしれませんが、私はこれまで見たことはありません。

こういった炭水化物は栽培されて初めて人間が主食とできるだけの収量が取れるのでしょうし、そもそも農耕(栽培)自体は数千年~1万年程の歴史があるそうですが、庶民がお腹一杯食べられるようになったのは、化学肥料や農耕機械が発達した、ここ数十年位ではないでしょうか。

ちなみに似たような話ですが、精製された糖や大量に使える油なんかも手に入りません。これらも現代の我々の食事やおやつに不可欠な材料ですよね😅

ヒトの”主食”とは?

逆に考えると現代の我々の主食である炭水化物は、長い間ゆっくりと進化してきたヒトとしての主食ではないということです。恐ろしい話ですが、まるで人間に必要不可欠のように刷り込まれている”主食”は偽者だという事実が明らかになります。

ヒトが700万年前に誕生した時代は狩猟・採取が中心の低糖質・高タンパクの食事だったはずです。数千年~1万年前にっと農耕が始まり炭水化物が手に入るようになって、初めてヒトは糖質をエネルギーの主体として利用するようになりました。つまり、ヒトが誕生して99%以上の大部分の期間は大量の糖質(炭水化物)が手に入らなかったということなのです。

※上記について、いろいろと反論もありますが、個人的にはまだ納得しうるものに出会ったことはありません。よくある反論についてはこちらでバッサリ切り捨てています

無人島に戻りましょう。我々が確保できる食料は大きく分けて動物系と植物系です。そしてその確保がすなわち”狩猟”と”採集”です。

狩猟については、例えばイノシシや鳥のような陸上の動物、川や海にいる魚介類、そしてある種の虫などが対象となりえます。採集については、木の実、野草、あと運がよければ木苺みたいな果物もあるかもしれません。

割合はともかく、ここら辺が主食となるでしょう(というかその日取れたものが主食ですね)。ああ、良かった、これで問題解決?

いいえ、ここからが問題です「どうやって取って来ますか?

ヒトの”職業”とは?

お金は使えません。キャッシュレス決済はもっての外。そもそも店がありませんから。

そう、自分で取って来るしかないのです。仲間がいれば分業は可能でしょうが。

狩猟も採集も大変骨が折れる作業です。人間の都合の良いところにターゲットなんていませんから。

山々を歩き回り、痕跡を辿り獲物に近づいたら、逃げるルートを考慮して、遠距離又は近距離から打撃を加える。若しくは、収量を確保するため他人がまだ取っていない急斜面や穴場を巡って、木の実を集める。

いずれにせよ、標高差のある整備されていない道を、数時間以上(時には一日中)歩き、そして狩猟の場合時折ダッシュするような能力が求められるでしょう。それは現代でいうならば「(ウルトラ)トレイルランナー」と近いものがあります。

つまり今では一部の物好きとして見られ、多くの人から「山を100km走るなんて信じられない(体力的な意味と金銭的(エントリー料を払って)な意味と両方)」と言われる「トレイルランナー」が原始時代の職業だったといえるでしょう。誰もが優秀なトレイルランナーであり、そうじゃなければ、生き残れていないはずなんです。

まとめ

実は、この”原始回帰”というメソッド(人によって色々と呼び名があります)は、トレイルランのようなウルトラレース(フルマラソン以上の距離を走る)への対応方法を世界中のアスリートが研究する中で洗練され、広まった経緯があります。

山岳地域を丸一日走り回れる体を手に入れたくはありませんか?別に全員がトレイルランの大会に出るべしとは思いません。

しかし、原始のトレイルランナーの能力があれば、子供と公園で遊んだり、日々の家事等の軽運動ごときでヘトヘトになることはありません。そして、より長期的な視点で考えても、健康に寄与する取り組みであることは間違いないです。それこそがヒトが本来的に想定している生活習慣なんですから。

壮大な話になってしまいましたが、ご安心を。家族や仕事を投げ打って、今すぐ山篭りしろ!とか、一日中倒れるまで走りこめ!とかそういう話ではありません。現代社会で暮らす我々でも、原始のウルトラランナー(ご先祖様)のポイントを凝縮して、可能な範囲で再現すること、それが自分の言うところの”原始回帰”ですので。